2011年1月31日月曜日

WIRE NET JUGLLING 製作中

昨年11月に開催された『Wind up ART』展にnisaiの名前で出品しました。
ブリキのおもちゃの歩行ユニットを利用して作品を制作して発表、値段を付けて販売するという企画展です。現代アート作家、藤本由紀夫さんやヤノベケンジさん、イラストレーターの伊藤正道さんや、関西で活躍中のタカイヨシカズさんをはじめとしてたくさんの参加者がありました。
WIRE NET JUGLLINGはお客様に購入していただいたので手元にないため正月休みに制作して現在有馬玩具博物館の展示室で展示していただいています。
展示品の解説の時間には動きをご覧いただけるそうです。動きを見ないとこの作品の面白さはわからないといっていいでしょう。

またまた手元に作品がないのでもう一点製作中です。
製作手順も3点目なのでのでそこそこ手慣れた感じで作ってゆきますが、やはり金網の製作が難しい部分があっていつも同じようにはゆきません。そこが手作りの良いところかもしれませんが。

一番難しいところは腕の動きと玉の動きが一体化しないといけないのでその調整でしょうか。
昔からおもちゃ業界では調子ものといって量産品のブリキ玩具でも最後に一点ずつ職人が調子を見てレバーやロッドの調整をヤットコでしたものだそうです。
カムやクランクの微調整で一番良い動きをするところを決めるのが職人技だったんでしょうね。

(C) OSAKA TIN TOY INSTITUTE/nobuo kumagai/2011
(C) nisai 2011

2011年1月28日金曜日

Yamashita ART ROBOT

山下信夫氏の手作りブリキロボットのサポートを始めました。
山下信夫さんは1980年代よりブリキ(正確には建材用トタン板)を使って黄金時代の日本製ブリキ玩具のテイストを盛り込んだ作品を制作してきました。
ブリキ板を切って、ロボットなどのリベットを表現するために裏側からポンチで一点ずつ打ち込んで表現しています。ブリキ玩具の接合の基本的な座金止め、爪止め等を踏襲して当時もののブリキ玩具を表現しています。
主にロボット、SF系の作品が多いですが、中には自動車や、ボンネットバス、宇宙船やスクーター等の作品もあります。
30年余りのキャリアがあるのでその表現力はベテランの域に達していてどの作品を見ても、ブリキ玩具の魅力的なエレメントを備えていて世界中からの称賛を浴びています。
特に、アメリカでのコレクターに中ではその存在がクローズアップされていて、ブリキロボットの世界では有名な某コレクターには新作の出来上がるのを楽しみに購入されています。
作者自身も今年は精力的に創作活動をしてゆきたいと抱負を語っています。
3月の中旬には作品の展示即売会も予定していますので今後の情報をチェックして頂ければと思います。
(C) OSAKA TIN TOY INSTITUTE/nobuo kumagai/2011