近くの阪堺電車の駅の柱はレールを加工して造ったものです。
今でもJR(旧国鉄)の駅舎や私鉄の駅舎でホームの屋根を支える柱をレールを利用しているところをまだまだ見かけます。
このチンチン電車の駅も柱をよく見るとレールでできています。
長年利用している駅ですが先日気がついたことがありました。
レールの側面に何か英文がレリーフされています。
ペンキを何度も塗り重ねてレールでできた柱だと気づくひとも少ないと思いますが。
明らかにレールの側面に文字が浮き出ています。
よく見るとCARNEGIEと読めました。そのあとに1914という文字も確認できました。
これはなんと1914年生れのアメリカのAndrew Carnegieのカーネギー鉄鋼会社の製品に間違いないと思いました。
大正3年製。阪堺電車のホームページによりますと明治44年12月に恵美須町~大小路間が開通、多分その後何度もレールを交換していて駅舎を改装するときに使い終わったレールを使って柱に加工したのでしょう。
おおよそ百年前のレールがそれもカーネギーの刻印のあるレールが、驚きでした。
昔の鉄道会社はこうやって資材を再利用していたのですね。
今なら新しい資材を使って駅舎を改装してしまうんでしょうが、昔のひとは貴重な資材を工夫して使っていたんだと改めて感心しました。
(C) OSAKA TIN TOY INSTITUTE/nobuo kumagai/2011
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